夢の可能性
〜想い続け、人と一緒に語ろう〜
立春を過ぎて、春の兆しを少しずつ感じてきましたね。
旧暦では新たな年を迎えた始まりの時。
年初めはいろいろと計画をするものですが、今日は夢の大切さについて書いてみたいと思います。
皆さんは、自分が願っている夢が突然叶うという経験がありますか?あるいは、夢を想い続けていると、その実現につながることが、ある日突然舞い込んでくるということはありませんか?
例えば、いつも目にしている看板にヒントがあったり、本屋に行ったら目の前にずっと探していた情報があるとか。
私は、17年間ずっと想い続けた夢が叶った経験があります。それは、当時勤務していた企業の本社、スイスで働くことでした。当時は、営業職だったので、スイスで働くことは極めて困難なことでした。ある日、日本法人の社長と顧客訪問を一緒にした際に、こんな問いを社長からされました。” What’s your dream?” この時、入社時から抱いていた夢を語るチャンスが到来し、社長に直接夢を伝えることができたのです。このことがきっかけで、1年後に家族と一緒にスイスへ赴任することができたのです。この夢を実現できたのは、どんな時でも諦めることなく、夢を抱き続けることができたからだと思います。
このような出来事は、Planned Happenstance Theory(計画された偶発性理論)(注)と呼ばれており、偶然に起こったようにみえるのですが、実は計画された必然であると言われています。
自らの経験を振り返ってみると、我々の周りには、誰にでも平等にチャンスがいつも訪れているように思います。それは、まるで、メリーゴーランドの馬に乗るかのように、チャンスは何度も巡ってきており、その馬に乗れるかは、夢の実現への強い想いやそれを実現するための目標を作っているかではないかと思います。
私は、9年前に独立をした際、叶えたい夢をリストにしました。このリストは、10年ごとに書き換えるようにしており、来年は、書き換えの年です。
今のところリストの中にある10個のうち6個が実現しています。実現した夢の内訳は、書籍を出版する、日本のビジネススクールで教鞭をとったり、海外のビジネススクールで専門性を発揮してコーチングをする、などです。リストにして夢を想い続けていたからこそ、ふとした時に情報を入手することができたり、人との出会いや縁からチャンスが生まれて、夢の一歩につながっているように思います。
残りの夢を叶えるために、新たな気持ちで、このウサギ年を機にホップ、ステップ、ジャンプの気持ちで取り組みたいと思っています。
叶えたい夢のリストには入っていないのですが、先日、30年ぶりにスキーをしました。かなり久しぶりだったので、初心者のようにチャレンジをする気持ちで取り組み、とても面白かったです。チャレンジするという自分の源泉は、夢を叶えるためには大切な要素なのかもしれません。
皆さん、夢を想い続けましょう、そしてそれを人と語り合いましょう。
きっと自分自身に、そして自分の周りの人たちに希望と感動が生まれるでしょう。
(注)スタンフォード大学 の ジョン・D・クランボルツ 教授らが提案したキャリア論に関する考え方。